理学療法士でトランスジェンダーのJUNです。
今回は、自分にあった胸オペをする病院を選ぶ方法を私の経験からお伝えします。
手術する病院選びは慎重にしてください。手術は、命にかかわることです。値段だけで決めず、いろいろな視点から自分に一番合った手術を選んでください。
胸オペをする時には、1つの病院や1つのアテンド会社などで決めずに、先ずは自分の大切に思っている胸オペに対する要望や考えなどをまとめてから、以下のポイントで比較して決めてみてください。
病院を選ぶ時のポイント
- 手術方式
- 手術に入る人数
- 入院期間
- 麻酔方式
- 金額
- 口コミ
最低限、この1~5は病院や執刀医、アテンドさんに聞いてください。
1.手術方式
胸オペの手術方式の具体的な方法はいろいろなサイトで更新されてますので、そちらを見てください。
手術方法は日本国内とタイでも異なりますが、各病院や執刀医によっても異なります。ですので、詳しい説明ができないというのもあります。
2.手術に入る人数
手術に入る人数というのはとても重要です。手術の時のリスク管理や万が一の時の対応につながります。
手術では、執刀医、麻酔科医、オペ看護師(約2名)がいるかと思います。
私が受けた胸オペでは、麻酔科医がいなくて執刀医、オペ看護師2名の計3名でした。なので、手術を受ける時はけっこう不安でした。
3.入院期間
胸オペは、国内では入院できないところもありますが、可能な限り1~3日は入院した方が良いかと思います。
胸オペ後、麻酔から醒めたら痛みが襲ってきます。眠気も襲ってきます。動きたくないぐらいのだるさです。
何より、身体を傷つけた後なので、安静にして動かない様にすることが大切です。
手術をすると身体にとって大きな傷がつきます。相当な負担がかかります。術後、一定時間は身体が安定するまでは看護師さん等に様子を確認してもらう事が必要です。また、適切な処置をしてもらう必要もあります。
術後、両胸にドレーンを入れることになります。ドレーンが手術による出血を身体から外に出してくれています。入院できないと両胸に入ったドレーンを入れたままホテル等に移動しなくてはいけなくなります。これは、けっこう辛いと思います。
術後の安静期間であること、看護師さんに状態確認をしてもらう必要があること、身体がだるく動ける状態ではないことから、最低1泊はできるところで胸オペすることをおススメします。
4.麻酔方式
麻酔には大きく分けて全身麻酔と部分麻酔があります。
全身麻酔は脳の機能自体を低下させて眠らせるものです。全身麻酔なら、麻酔科医が必要かと思います。
部分麻酔は、胸オペの場合は硬膜外麻酔というものを使います。背骨の間から麻酔液を入れて、胸を支配している神経自体を麻痺させて感覚を一時的になくします。私の受けた胸オペではこちらの麻酔方式でした。
5.金額
手術方法や国内外であるか、アテンド会社を通すかどうかで大きく値段は変わってきます。
国内だと比較的値段は高くなりますが、語学の壁がないという点や渡航時間が取れないという方にはおススメです。
タイでは、国内と比べると値段はかなり安いようですが、アテンド会社を通すと高くなります。
ご自身のお財布の都合と休みの都合などと総合的に考えて判断してください。
私は国内で80万円ほどで受けました。
6.口コミ
口コミは絶対に確認してください。いくつかの病院やアテンド会社さんの口コミをブログや経験者の方から聞くようにしてください。
病院やアテンド会社を比較することで、それぞれの病院やアテンド会社の良さや自分とは合わない部分がわかる様になってきます。
そして、自分が重要だと思っている部分に対して丁寧に対応してくれているのか、きちんと確認するようにしてください。できれば、数人の人に話を聞くことをおススメします。
まとめ
胸オペをする時には、1つの病院や1つのアテンド会社などで決めずに、先ずは自分の大切に思っている胸オペに対する要望や考えなどをまとめてください。そして、
手術方式、手術に入る人数、入院期間、麻酔方式、金額、口コミ
から手術する病院や執刀医を選ぶようにしてください。
納得のいく形で自分の胸をとりましょう。
最後に
今回は胸オペを決断された方向けに、病院を選ぶ方法を書きましたが胸オペをおススメしているわけではありません。
胸オペするかどうか迷っている人は、胸がある今の自分と無い自分を想像してみたりナベシャツなどで潰して生活してみてください。
胸オペをすると胸は返ってきません。もとには戻りません。
脅すわけではありませんが、相当な覚悟をしてから胸オペをするという決断をすることが重要です。いろいろイメージしたりシュミレーションをしてから、「胸オペをする」「胸オペをしない」「今はまだ決めない」という決断をしてください。
積極的に情報を集めて、いろいろな視点で考えてからした決断は、胸オペしてもしなくても、今後の生き方に良い影響を与えてくると思います。
2020.2.9 JUN